ウイルスによる人類滅亡の脅威を描いた映画『インフェルノ』をレビュー

映画レビュー『インフェルノ』

こんにちは、SAKIです。

コロナの脅威は未だ収束の見込みがないまま、不安な日々が続いていますね。

つい3ヶ月前までは想像もしていなかったような、こんな深刻な出来事が自分たちの生きている間に起きるなんて、まさに歴史のワンシーンを実体験しているようなもの。

適度に怖がりながらも、同時に冷静な判断ができるよう、ニュースや情報をチェックしながら生活しています。

さて、今日はそんな今の現状にちょっとだけリンクしてい映画『インフェルノ』を観たので、レビューしてみたいと思います。

ウイルスイメージ

映画『インフェルノ』〜仕掛けられたウイルスを謎解きで追跡

みなさんは『インフェルノ(原題:INFERNO)』という作品はご存知ですか?

『ダ・ヴィンチ・コード』という作品で日本でも知名度が高まった作家、ダン・ブラウン氏の2014年に発表されたサスペンス小説です。

ハーバード大学で宗教象徴学を専門とするロバート・ラングドン教授シリーズの作品のひとつで、主人公のラングドン教授が世界的な規模の壊滅を引き起こす企みを謎解きによって阻止するというもの。

タイトルの『インフェルノ』は、イタリアの詩人ダンテの『神曲』(時獄篇)からとられていて、ストーリー上の謎を解く重要なキーになっています。

2016年には、ロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演でその映画版が公開されましたが、すでに観た方はご存知の通り、題材として世界中の生命を危険に陥れる「ウイルス」を扱っています。

SAKI
ここ連日ニュースで見ない日はないWHO(世界保健機構)も作品中で活躍していますよ。

作品のあらすじ

ネタバレが過ぎないように気をつけて、概要だけ簡単に書きますね。

冒頭で、爆発的に増え続ける世界人口を危惧したアメリカ人の生化学者が、それに歯止めをかけようと強力な感染ウイルスを仕掛けて人類の淘汰を企むのですが、当局に追い詰められた末に自殺します。

一方で、イタリア フィレンツェの病院の一室で目を覚ましたラングドン教授は、なぜ自分がイタリアにいるのか記憶を取り戻せないまま、謎に命を狙われ続けます。

徐々に記憶を取り戻し、なぜ自分がイタリアに来たのか謎の核心に近づいていきつつ、誰を信用していいのか、ウイルスは一体どこに仕掛けらているのか、次々と展開していく出来事から次第に明らかにされていきます。

ヨーロッパを舞台に、芸術品に秘められた謎を解き明かしながら、様々な交錯を通して、ラングドン教授が人類滅亡の危機を救うために奔走する、というストーリーです。

SAKI
この映画の主な舞台はイタリアなのですが、現在新型コロナの影響で大きな打撃と悲しみの渦中にあると思うと、複雑な気持ちになります。また、奇しくも主演のトム・ハンクス氏がコロナ感染を先日発表され、今は無事退院されたというニュースもありましたね。

個性的なキャスト陣も見どころ

主演のトム・ハンクス(ラングドン教授役)はもちろんですが、脇を固める女優さん、俳優さんが魅力的です。

本映画のヒロイン役は映画『博士と彼女のセオリー』(2014)で注目を浴びた女優さん、フェリシティ・ジョーンズ(Felicity Jones)。何ヶ国語も話す頭脳明晰な美人さん役で、ラングドン教授と共に行動。

そして、日本でも大ヒットしたフランス映画『最強のふたり』に出演していた黒人の俳優さんオマール・シー(Omar Sy)は、WHOフランス支部職員として重要な役どころを演じています。

SAKI
本国ではコメディアンとして人気らしいですが、この映画ではシリアスな役柄。『最強のふたり』に出ている彼とは気づきませんでした…。

ハリウッド映画に多数出演しているインド人俳優のイルファーン・カーン(Irrfan Khan)はかなりクセのある役どころでしたが、いつもいい味を出す存在感のある俳優さんだなぁと思います。

SAKI
『スラムドッグ$ミリオネア』や『ライフ・オブ・パイ』など、アカデミー賞級の映画にも複数出演されていますね。

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オススメの一冊〜世界人口が減少した近未来のSF小説

この映画の話ではないのですが、最近読んだ小説の中で印象に残ったものがあるので、ついでに紹介させてください。

それは私の大好きな作家 森博嗣氏の『彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? (Wシリーズ)』です。

『インフェルノ』では世界的な人口爆発がもたらす壊滅的な影響が企みの根源として描かれていましたが、この小説はその逆の問題が主題として扱われています。

時代は(たぶん)現代より2世紀以上も未来で、人間の寿命が伸びた一方、何故か子供がほとんど産まれなくなったため人口は減少。代わりに人間の細胞から人工培養で育てられたウォーカロイドが世界的に普及し、人間と共存している世界が舞台となっています。

人間と、人間とほとんど区別がつかないウォーカロイドの境界線が曖昧になっていくなかで、人間の存在価値がどうなっていくのかがちょっと違った次元から描かれていきます。現代社会で平凡に生きている自分が考えたこともないような視点がそこにあり、新鮮な気持ちになります。

SF小説でありながら、ミステリー小説でもあり、非常に興味深く読み進めることができますよ。おすすめです!

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レビューまとめ〜自分にできることを考える好機

この映画は単なるエンターテイメント作品ではなく、観る人がそれぞれに考えなくてはならない課題があるとメッセージを送っているように思いました。

映画の中で、ウイルスを仕掛けたものの追い詰められて死を選んだ生化学者やその意思を継ぐ仲間たちは、一見テロを計画した悪者のように見えなくもありません。

けれど、実際は原作でも映画でも、彼らを「悪」としては定義されていないように感じます。

彼らは彼らなりに危機感を感じ、理想を持ち、地球を救うために行動していると信じていたのです。そこに悪意は存在していません。

死んだ生化学者が提唱したように、実際に今起こっている地球環境の崩壊の数々は人間の経済活動に少なからず起因していることは確かです。その上、ここ数十年のうちには急激な人口爆発も予想され、生き残りのための争いが繰り返されると予見する人もいるようです。

この映画はそんな未来への警鐘を秘めており、私たちに考える機会を与えてくれる良質な作品だと思いました。それを踏まえて、今、個人レベルでも何ができるのかを考え、実行していくタイミングなのだと感じます。

興味のある方はぜひ観てみてくださいね。

また、映画と原作は若干筋が異なっているところもあります(よくあることですが)。原作では謎解きにより重点が置かれ、また登場人物の機微などがより深く読み取れると思うので、書籍のほうも合わせておすすめです!

最後まで読んでいただきありがとうございました! では、また。

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