ステーキ肉は牛の死骸?『アミ 小さな宇宙人』で印象に残ったこと

アミ 小さな宇宙人

こんにちは、SAKIです。
昨日は「ちびまる子ちゃん」の作者さくらももこさんが乳がんのためご逝去されたニュースが大きく報道されましたね。まるちゃんのアニメをテレビで観て育った私も大変なショックを受けたひとりです。今はただ、心よりご冥福をお祈りするばかりです。

今日は、惜しくも亡くなられた、さくらももこさんにもちょっとだけ関係のある本について、ブログを書きたいと思っています。

ヴィーガンにも愛読者が多い『アミ 小さな宇宙人』

みなさんは『アミ 小さな宇宙人』という本をご存知ですか?
世界的にも有名な本なので、もしかしたらすでに読んだ方も多いかもしれません。

つい先日、「私が肉を食べなくなった理由」というタイトルで記事を書きました。その中で、一時期ヴィーガンを目指したいきさつを書いたのですが、ちょうどその頃に出会った本が、その『アミ 小さな宇宙人』(著者:エンリケ・バリオス)でした。

ヴィーガンを実践する人たちは平和主義の方が多く、精神世界にも深く興味を持っていらっしゃる方が多いイメージがあります(私の偏見だったらごめんなさい)。この本はそんな多くのヴィーガンの方たちから絶賛されています。

実際、私も、あるヴィーガンの方のブログで「大切な一冊」として紹介されていたのをきっかけに、本を購入して読んでみました。

そして、すでにお気づきの方もいらっしゃると思います。そうです、本の表紙のイラストは、あのさくらももこさんによるものなのです。可愛いですよね。

簡単なあらすじ

まず、簡単なあらすじだけご紹介します。

少年ペドゥリート(ペドロ)は祖母とのバカンス中、宇宙人アミに出会う。アミはペドロをUFOに同乗させ、地球の上を飛ぶ間、本来の人間の生き方を彼に教える。そして月やオフィル星へと連れて行く。宇宙をめぐる旅の中でペドロは、地球がいまだ野蛮な、愛の度数の低い未開の惑星であることをアミから教わる。

主人公のペドロは10歳だし、アミも子供のように振る舞い、話しているので、文章は平易で親しみやすく、まるでおとぎ話でも読んでいるかのようです。

本の中で印象に残った場面について

ステーキと野菜

さて、この記事の本題なのですが、この本の中で肉食について触れるシーンがあります。

ペドロと宇宙人アミは、ペドロとおばあちゃんが滞在している家の中を見ています。その食卓には夕食用のステーキ肉がのっているのですが、それを見てアミが言います。

アミ:「よく死骸が食べられるもんだ!」
ペドロ:「死骸だって?」
アミ:「ウシの死骸さ。ひと切れの死んだウシの肉。殺されたウシの肉だ」

私は読後、他はさておき、なぜかこのシーンがすごく印象に残っていました。なぜなら、この本を読んだときは、完全に肉食を絶つ前の過渡期でしたし、今までそんなふうに肉のことを考えたことも見たことも一度もなかったからです。その頃は、肉は料理のための食材としか見ていませんでした。

店頭に並ぶ精肉、あなたにはどう見えますか?

次の日、スーパーに行って食料の買い出しをした時に、精肉売り場を試しにのぞいて見ました。鶏肉に豚肉、牛肉と、スライスされてパック詰めされたピンク色のカット肉が並んでいます。

それらを見ながら、「これは動物の死骸に見えるか」と自分に問いかけました。そして、どう頑張っても死骸に見えるようにはなりませんでした。やっぱりヴィーガンになるには、私にはまだまだ道が遠いなと感じた瞬間でした。

最後に〜今は認識が変わり見方も少し変わりました

先日アップした記事「私が肉を食べなくなった理由」でも書きましたが、私が肉食を完全にやめる決定的なきっかけになったのは『アースリングス』というアメリカのドキュメンタリー映像を見てからでした。
それからは自分のためにお肉を買うことも、外食で肉の入った料理を注文することはなくなりました。

そして現在、例の「これは動物の死骸に見えるか」について再度自分に問いかけると、だんだんそう見えてくるようになった自分がいます。一見は百聞に如かずと言いますが、『アースリングス』を見てしまったために、認識が大きく変わったことは確実です。精肉が店頭に並ぶ前の過程を巻き戻していけば、必ず生きた牛や豚、鶏たちの姿が見えてくるのですから。

最後に。
『アミ 小さな宇宙人』を読んだのはもう一年以上前のことです。あの時いまいちピンとこなかった内容も、もし今の私がこの本をまた読み返したら、もっと別の読み方ができるのかな、なんて、この記事を書きながら思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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