電気代ゼロ!電力の自給自足を実現したサトウさんのオフグリッド生活

オフグリッドってこんなに面白い!自給自足ライフは工夫と喜びの毎日

こんにちは、SAKIです。

コロナウィルスの影響でできるだけ外出は控えるようにしていたら、家に引きこもりがちになってしまいました。おかげで今までよりずっと読書の時間が増えたので、その間に読んだ本のレビューをしてみたいと思います。

今回ご紹介するのは、『ひらけ!オフグリッド〜電線切ったら、楽しい暮らしが待っていた』(著者:サトウチカ)という、私が珍しくイッキ読みできた本です。

「オフグリッド」に憧れと興味を持って、初心者にでもわかりやすいものはないかと探して出会った本でしたが、読んでみたら、実に素敵なライフスタイルを送る著者(サトウさん)の姿が見えてきました。

読書するカエル

「オフグリッド」とは?

太陽光発電オフグリッドとは、(電気・水道・ガスなどの)公共サービスの一部、または全てに依存しない建物や生活スタイルのことをいいます。

もともとは、グリッド(電気の配電網)にオフ(接続していない状態)のことを指しましたが、近年では電気だけでなく、上下水道やガスなどの配管設備も含まれるようになりました。規模も一軒の家屋から小さなコミュニティ・レベルまで多様化しています。

オフグリッドは、特に公共サービスが行き届かない遠隔の地域にある建物や居住者にとっては必要に迫られた生活スタイルですが、一方で、環境負荷を減らしたい、生活コストを減らしたい、という人たちにとっても、魅力的な生活スタイルのひとつとして考えられています。

設備さえ用意すれば、太陽光や風力などの自然エネルギーを電力に変えて使用できるので、災害時への備えやエコな暮らしを目指して、自宅に導入する人も増えているそうです。

「ひらけ!オフグリッド」本の内容は?

この本は、「女性自身」web版で2015年から2年半にわたり連載されて反響を呼んだ「サトウさん家のオフグリッドで暮らす知恵」をベースに大幅に書き下ろしたもの。

2011年に起きた東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故をきっかけに、電力会社との契約を「オフ」。自宅の屋根に設置した8枚の太陽光パネルだけで100%電力自給を実現したフツーの主婦の奮闘の記録です。

そして家庭で使う電気くらいであれば、現在の技術で十分まかなえることを実証できたオフグリッド生活。その生活を通して、それまでの価値観が崩れ、思考や行動が変わり、軽やかに楽しそうに大変身を遂げる姿が描かれています。

楽しく、豊かで、災害に強く、環境に優しい。よいこといっぱいのオフグリッドライフを体感できる内容です。

SAKI
本の表紙を見てみてください。こんな可愛らしい女性が思い切ったアクションを起こし、実際にオフグリッド生活を達成した記録。興味湧きますよね。

小さな発電所の作り方

オフグリッド生活というと、田舎の自然に囲まれた場所で、洗濯は手洗い、お米はかまどで炊き、トイレは汲み取り式なんて、そんな想像をされている方はいませんか?

サトウさんの実践しているオフグリッドはとっても現代的。横浜の一軒家の屋根にソーラーパネルを設置して太陽光で蓄電し、冷蔵庫や洗濯乾燥機、ドライヤー、アイロン、エアコンなどの家電を利用しているのです。トイレももちろん水洗。

でも、電力を自給するなんて誰にでもできるわけじゃないし、難しそうですよね。

本書によると、たった4つのアイテムを揃えさすればおうちが小さな発電所になって、すぐに自家発電を楽しめるそうです。

オフグリッドにおける4種の神器
1)発電機
2)バッテリー(蓄電池)
3)チャージコントローラー
4)インバータ(変換器)

これらを設置してつなぐだけで独立電源システムの完成!

もちろん、購入にかかる費用や設置する場所の確保など、事前に用意しなくてはならないものもあります。詳細や実際にかかったコストなどは本書で書かれていますので、もっと知りたいと思った方は『ひらけ!オフグリッド』を読んでみてくださいね。

ソーラークッキングという調理法

エコ作電力自給にとどまらず、様々なことに挑戦しているサトウさん。次はガスも「オフ」したいと考えた時に出会ったのが「エコ作」というソーラークッカーでした。

この「エコ作」は、太陽光を集熱して200度近い温度で肉や野菜などを焼くことができる調理器具(真空集熱ガラス管+反射板)です。

使い方は、二重のガラス真空管の筒の中に食材を入れて。それを銀色の集光板にセットして太陽の下に置いておくだけ。1時間ほどで色々な料理が作れるという画期的な商品だそうです。しかも格段に美味しいそうです。

もちろんお湯を沸かすこともでき、このお湯で淹れたコーヒーはまた格別なのだとか。ガス火や電気ケトルで沸かしたお湯とは違うそうなんです。太陽には遠赤外線効果があるから、きっとまろやかに仕上がるんだろうなぁ。

SAKI
使ってみたい!

サトウさんはこの「エコ作」を使い始めてから、ガス代が月2000円近くも下がって、低炭素ライフに成功したとのこと。

しかもハマり過ぎて、今では自身のサイト「アマテラス」で販売されているだけでなく、各地で講習会なども開催されているようです。

サトウさんの感性と行動力が凄い!

著者であるサトウさんの印象はとにかくパワフル。思い立ったらすぐ行動。なかには「えっ、そこまでやる?」と思うような普通なら躊躇してしまう行動でも、とにかくやってみる一途さを感じました。

下記は、私が特に印象に残った文章を引用したものです。

お金を払ってスイッチをつけたら煌々と電気がついていたころの生活は、毎日が同じパターンの繰り返しでした。そこにはたいへんさがない代わりに感動やトキメキもありません。心が動くということがなかったのです。

あれこれ考えながら電力自給と向き合うちょっと大変な冬は、感覚が鋭敏になって知恵や工夫が生まれる楽しさがあります。

(中略)

こう考えると、ちょっと足りないくらいのほうが、人は幸せに生きられるのかもしれません。

実際にオフグリッドを試されて、得られた結果は喜びと幸せ。感性がどんどん研ぎ澄まされていって、ささいなことにでも感謝できるサトウさんに元気をもらいました。

最後に〜ただの憧れから「やる気」に!

著者であるサトウさんの魅力と、想像以上のチャレンジの連続に圧倒されながら、最初から最後まで一気に完読してしまいました。

食料や電力の自給自足はいつか実現したい夢のひとつとして漠然と考えていましたが、この本と出会って読んでみて、今の自分の環境でもできることはあるかもしれないと、夢がちょっとだけ現実味を帯びてきました。

例えば、今住んでいるマンションのベランダにも置ける小型のソーラーパネルと蓄電池(ポータブル電源)から始めて、スマホやパソコンのバッテリー充電くらいはまかなえる電力をつくり出してみたい。

あわせて、電力会社の契約アンペア数を低いものにして、早寝早起きを心がげて節電。

そして、ずっとやってみたかったのが、生ゴミのコンポスト。今までは、堆肥を作っても使い道がないと思っていましたが、出窓でプチトマトくらいは作ろうかなとやる気が出てきました。

SAKI
精力的なサトウさんのおかげで、私までエネルギーをもらえた気がします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
では、また!

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