家電を捨てた暮らしから見えるもの〜稲垣えみ子さんの本『寂しい生活』

都会の片隅でひっそりと繰り広げられる挑戦の物語『寂しい生活』

こんにちは、SAKIです。

みなさんは稲垣えみ子さんという方をご存知ですか?

メディアで結構露出されている方なのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、朝日新聞社の記者という立場を捨て、冷蔵庫や洗濯機も手放し、電気やガスにもほぼ頼らない生活を実践されている方です。

その稲垣さんの著書『寂しい生活』を読んで、すごく面白く、発見もあったので、その感想をシェアしたいと思いブログに書いています。

読書するカエル

著者の稲垣えみ子さんはどんな人?

稲垣えみ子『アフロ記者』稲垣えみ子さんはアフロヘアが特徴のチャーミングな50代女性です。大学卒業後に朝日新聞社に入社し、記者として活躍されていましたが、2016年に退社されています。

結婚はされておらず、収納のない古いマンションの一室を借りて一人暮らしされているようです。そこでの江戸時代にタイムスリップしたかのような生活スタイルが話題になり、様々なメディアで紹介されています。

著書は複数出されていて、今回の『寂しい生活』以外にも、『アフロ記者』『魂の退社』『人生はどこでもドア〜リヨンの14日間』『もうレシピ本はいらない』『アフロえみ子の式の食卓』などがあります。

SAKI
私は1冊目に『人生はどこでもドア〜リヨンの14日間』を読んで、稲垣さんの観察力や心情の表現力の高さを感じてファンになりました。

ミニマリストも驚きの『寂しい生活』の中身

そんな稲垣さんが、どうしてそんな生活を始めたのか、実際にどんな暮らしぶりなのかを細かに書いているのがこの本『寂しい生活』です。

『寂しい生活』稲垣えみ子

ことの始まりは、2011年の東日本大震災で起きた原発事故。この出来事をきっかけに、原発に頼らないために自分でできることを考え、出した答えが「個人的脱原発計画」でした。

家中の家電製品のプラグをコンセントから抜いたり、暗闇に目を慣れさせたりして(笑)節電に励み、毎月の電気料金に一喜一憂する稲垣さん。

家の中の節電だけにとどまらず、電気はもとから「ないもの」と考えて、建物のエレベーターにも乗らないなど、とにかく徹底的。端から見ると滑稽にも思えてクスッと笑ってしまいます。

でも実際のところ、この現代において、電気や水道、ガスのインフラをできるだけ使わずに日常生活を送るのはなかなか厳しいのでは?

その点においては、試行錯誤のうえで、稲垣さんなりのやり方を教えてくれているのがこの本の醍醐味でもあります。

お風呂は銭湯へ行き、洗濯はもちろん手洗い。冷蔵庫がないから、食材の保存は「干す」(笑)。料理はカセットコンロで作り、炊いて残ったご飯はおひつへ、などなど。

普通の現代人の目からしたら、そんな生活は「寂しい」「侘しい」などと映るかもしれないのですが、やってる本人はめちゃくちゃ知恵を使いながら楽しんでる。

その稲垣さんの奮闘ぶりが、エッセイとしても、節電のための様々なアイデアとしても楽しく読めるんです。

私も挑戦〜もし洗濯機と掃除機がなかったら?

この本に触発されて、自分もなにかやってみたくなりました。

私は今まで、生活をよりシンプルにするため、家電や家具などをできる限り最小限に抑える生活を続けてきました。

でも、ミニマリストを目指してどれだけ物の数を減らし、知恵を絞っても、手放せない家電というものがあります。それが冷蔵庫と洗濯機と掃除機です。

これらの大型の家電がなくなれば、家の中はさぞ広々として爽快だろうとは思うのですが、それと引き換えに、日常生活はさぞ不便なものになるだろうと考えると、とても手放すことができません(私自身はそこまで自分を追い詰めるような暮らしを目指しているわけではなかったので)。

でも、稲垣さんの『寂しい生活』を読むと、なくてもなんとかなりそうな気がしてくるのが不思議です。

そして読後に早速、「ない生活」をシミュレーションすべく、行動を起こすことにしました。

SAKI
節電が目的である稲垣さんと違って、私の場合は物を減らしてスッキリすることが動機ではありますが。

家電がない時代のやり方を想像する

はじめに、家にある比較的大型な家電である冷蔵庫と洗濯機と掃除機について、なくてもなんとかなりそうなものを考えました。

私の場合、料理が趣味なので、冷蔵庫は少なくとも現時点では絶対必要と判断しましたが、洗濯機と掃除機は電動を手動に切り替えることで代替が可能なのではないかと思いました。

結局のところ、家電が発明される前に人々がやっていたことを真似すればいいわけです。

SAKI
つまり、洗濯は手で洗って絞って干せばいいし、掃除機は箒とチリトリを使えばいいのでは?

洗濯:手で洗濯して脱水

そこで、まずは洗濯機がない前提で手で洗濯してみました。

実際に洗面台のシンクに水を張って洗濯物を入れて洗ってみたのですが、もみ洗いとゆすぎだけなら15分程度あれば完了しました。こちらはそれほど苦ではありません(というか、楽しいかも) 。

洗濯物を干す問題は脱水です。

手でタオルや衣類をきちんと絞るのは意外と大変でした。生地が痛んだり、伸びたりしないように気を使いながら手で絞るのですが、干した後に水が滴り落ちてくるし、乾くにも時間がかかりました。洗濯機の脱水機能のようにはいきませんでした。

Amazonなどで調べると、サラダスピナーのように遠心力で脱水する手動のアイテムなどが売っているのですが、わざわざそれを買うのもなんか違うかなと思うし…。

今のところ、脱水の問題さえ解決すれば、洗濯機がなくてもイケそうな気はしています。今後の課題として、色々と試していきたいと思います。

掃除:箒とチリトリと雑巾を使う

次に掃除機がない前提で掃除にチャレンジです。

玄関掃き用に買ってあったプラスチック製の箒とチリトリがあるので、きれいに洗って部屋でも使ってみました。

箒で部屋の床をはくのは意外と楽しく、ゴミが集まってくるのを見るのはどこか新鮮でした。今まではすぐに掃除機の中に吸い取られて見ることがなかったですから。

集めたものを箒でチリトリに移すのは結構手こずりましたが、これはたぶん道具の問題かも。プラスチック製は反ったり、静電気が起きたりするので厄介です。天然素材でできた良い道具があれば、掃き掃除はより効率的で楽しいものになる気がします。

そして、掃除機をかけていた時には感じたことはなかったのですが、手で掃き掃除をした後には、なぜか雑巾掛けをして床をもっと磨きたくなりました。きっと掃除が楽しくなってきているんだろうなと思うのですが、それが嬉しい発見でした。

しばらく続けてみて、問題なさそうなら、掃除機はいち早く手放すことになるかもしれません。

最後に〜やっぱり、稲垣さんはすごい人

今回ご紹介した『寂しい生活』は、電気や家電に依存しないための様々なヒントを与えてくれました。

とはいえ、今はまだ他人事…。

実際にガス契約を止めたり、冷蔵庫や洗濯機を処分してしまったら、今まで当たり前と思っていた生活はできません。生活スタイルを変えなくてはならず、家の中だけで完結できないことも増えてくると思います。

そうした時に、自分の行動力や社会性が試されてくるのだろうなあ。

やってみないと絶対にわからないことだけど、逆に言えば、やってみればわかる。それは頭で理解することではなく、実感として感じとるものなのだということを、読後に自分で実験してみて思いました。

SAKI
やっぱり、稲垣さんってすごい!

稲垣さんが立っている境地にまで飛び込むには私には相当の勇気が必要です。まだまだ修行が足りません。

でも、そんな生活に真剣に向き合って楽しんでいる人がいると思うだけで、なんか希望を感じました。

興味ある人はぜひ読んでみてくださいね!

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