人生は決断の連続である
こんにちは、SAKIです。
みなさんは座右の銘にしている格言や名言はありますか?
私が一番好きな格言は「人生は選択の連続である(Life is a series of choices.)」で、これはかのウィリアム・シェイクスピア(イギリスの劇作家/1564-1616)の戯曲「ハムレット」のなかのセリフのひとつです。(シェイクスピアは彼の書いた作品の中で、他にも数多くの名言を生み出しています)
ご存知の通り、私たちは人生の節々において決断しなくてはならないことが多くあります。極端な言い方をすれば、朝起きる時から寝る時まで、決断の連続といっても過言ではないかもしれません。
あなたがランチに何を食べたか、夜は何時に寝たか、どんな仕事をしているか、どんな人たちと付き合っているかなど、あらゆることはあなたが無意識に、あるいは意識的に決断して行動した結果です。
決断する時に、いつでもスパッと決められる人、逆にいつも迷ってしまう人がいると思います。特に大きな決断が迫られた時に、人は自分のことをよく知っているか、自分なりの生き方の指標が持てているかどうかが問われるのだと思います。
もし、いつも迷ってしまい自分で決められなくて困るという人がいたら、ぜひ一度自分の内面を洗い出してみる機会を持つといいかもしれません。
本当の自分に出会うためのリスト
私は、シンプルな生き方を目指しているので、「迷い」だったり「決断のストレス」というものはできるだけなくしたいと考えています。
そのためにはどうしたらいいのか、という答えを探していた時、ある一冊の本と出会いました。ドミニック・ローホーさんの『ゆたかな人生が始まるシンプルリスト』という本です。
著者であるドミニック・ローホー(Dominique Loreau)さんはフランス生まれの女性。アメリカと日本でヨガを学び、禅の修業や墨絵の習得などをとおし、日本の精神文化への理解を深める親日家です。「もっとシンプルに、もっと幸せに」という主題のもと、実際に自身が日々実行している方法を著書のなかで明かし、シンプルな生き方を提唱しています。
本書では、リストづくりは心を導く道具と説いています。リストといっても「TO DO LIST」ではありません。あくまで「自分の内面」に焦点をあてたリストです。
そして、テーマは多岐に渡ります。例えばそのひとつが「絶対にしたくないこと」のリスト。
このリストづくりの効果について、本の中ではこう書かれています。
自分が好きではないものを知ることは、自分を知ることでもあるのです。
人生では多くの決断をしなければなりません。もし決断をしなかったら、そこから先に進めなくなってしまいます。選択肢を前にして、ただ迷い、時間だけが過ぎていくのです。決断をするのなら、悔いのない選択ができるように、好きなものと好きでないものがはっきりしているのは望ましいことなのです。
毎日をシンプルに生きるためのリスト
ドミニックさんが提案しているリストのテーマは、その人が置かれている状況や願望などによっていくつもあるのですが、その中でミニマリスト的に興味を持ったのがこれ、「ひとつだけあればいいもののリスト」。
物質的にも精神的にも不要なものを、いつまでも手放せないのはなぜなのでしょうか?私たちはそのせいで本当に大切なものを見落としたり、十分に使いこなせなかったりしているのです。
ひとつだけあればいいものリストを作ることで、それが本当に必要なものなのか常に意識することができます。快適さや豊かさというイメージに、変化が起きることでしょう。
そして本の中では、著者自身の「ひとつだけあればいいもののリスト」を列挙しているのですが、それがまたフランス女性らしい趣きがあって「おしゃれだな〜」と感心してしまいました。私だったら、もっと機能性とかそういった観点から選んだ「ひとつだけ〜」リストになってしまったかもしれませんが、ドミニックさんは自分らしさを表現するための素敵なアイテムが並んでいました。「好きなものに囲まれてシンプルに幸せに暮らす」という彼女の指標が見えるものでした。
こんな女性、憧れます。
禅の精神から学ぶシンプルな考え方と暮らし方
禅の思想に傾倒されているドミニックさんだけに、著書の中では禅のエッセンスがあちらこちらに散らばっています。
例えば、リストを作ることによって可能になることはたくさんあるとし、その理由の一つとしてこのように述べています。
それは、リストが心の呪縛を解いてくれるからです。禅では、解放されて悟りに達するために、型を用いて心を導きます。リストはこの型なのです。信じられないかもしれませんが、リストを使うことで私たちの毎日は劇的に変わります。人生をシンプルにするのと同時に、その価値を高めることが可能になります。
そして最後に、本書の中で紹介されていた素敵な詩をシェアしたいと思います。
月も美しい
それに気づく
心が美しい
(臨済宗大本山円覚寺の前管長・足立大進老師の言葉)
以上、もしあなたが「自分探し」の旅に出たいと思ったら、ぜひ本書を読んでヒントを得てくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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