映画『台北カフェ・ストーリー』〜物々交換から見えてくる人それぞれの価値観

台北カフェ・ストーリー

こんにちは、SAKIです。
最近、久しぶりに心が清々しくなる映画を見たので感想をシェアさせてください。

2012年公開の台湾で制作された『台北カフェ・ストーリー』(原題:第36個故事)という映画なのですが、公開当時はメディアでもよく紹介されていたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

台北のカフェが舞台で、映像がとにかくオシャレ。しかもカフェを経営しているのが美人姉妹とくれば、それだけで興味高まりますよね。「物々交換」がストーリーの要となっているのも興味惹かれます。

ず〜っと気になっていた映画だったにもかかわらず、なかなか観るチャンスがなかったのですが、Amazonプライムビデオで見つけたので、ようやく視聴することができました。

台北カフェ・ストーリー

あらすじ

ストーリーは、主人公の姉ドゥアル(グイ・ルンメイ)が会社を辞めて念願のカフェを開くところからスタート。妹のチャンアル(リン・チェンシー)も店を手伝うことになるのですが、オープン以降、お客がなかなか入らない。しかも店内には、オープン初日に会社の元同僚たちがお祝いで持ってきてくれたガラクタの山が残り、ドゥアルを悩ませていました。

でも、そのガラクタの中のひとつを欲しいという人がいて、チャンアルはふと良いアイデアを思いつきます。早速「物々交換」ができるカフェとしてチラシを配り宣伝すると、その珍しさが話題になってカフェにはお客が集まってきました。同時に様々な物も集まってきて、物々交換も賑やかになりますが、お金で買いたいという客がいても断固お断り。交換オンリーが鉄則です。

台北カフェ・ストーリー

そしてある日、世界中で集めた35個の石鹸を何か特別なものと交換したいという男性が現われます。そしてカフェに来るたびに、それぞれの石鹸にまつわる物語をドゥアルに語っていくのですが、そのエキゾチックな物語にドゥアルの心は魅了されていきます。

映画のみどころ1〜物々交換のやりとりが面白い

台北カフェ・ストーリー

あらすじの中にも書きましたが、映画の中では物々交換のやりとりのシーンが何度も出てきます。これがこの映画の見せ場のひとつともいえる興味深いテーマだと思いました。

「ある人のゴミは、別の人の宝」ということわざもありますが、物の価値って、本当に人によって違うんですよね。価値観の違いで、交換が成立しないこともしばしば。

また、物と物の交換だけではなく、「タイ料理のレシピ本」と「排水溝の掃除」が交換されたり、「母親を思い出す本」と「2曲の歌」が交換されたりもするんですが、その交渉が成立するまでのやりとりを紐解くと、その背景にはそれぞれの思い出や事情なんかがあって、聞いていて面白いなあと思いました。

「物々交換」は妹のアイデアで、ドゥアル自身は最初はあまり気乗りしていませんでしたが、こうしたやりとりをカウンター越しに聞きながら、彼女なりに物の価値について理解を深めていくプロセスが印象的に描かれています。

映画のみどころ2〜美しい映像は見ているだけで幸せに

この映画のみどころはたくさんありますが、中でも映像の美しさや芸術性にうっとりです。

台北カフェ・ストーリー

主人公ドゥアルを演じる女優さんの美しい横顔や、美味しそうなスイーツ、透き通った石鹸、カフェの素敵なインテリアなど、目の保養(?)になる要素がたくさん散りばめられています。姉妹のヘアスタイルやファッションもセンスがよくて勉強になりました。

また、時々登場する姉妹の母親との会話のシーンがコミカルで、映画の中でいいアクセントになっています。どこでも遠慮なく説教を始める母親とそれを軽く聞き流す娘たちのシーンにはなぜかニヤッとしてしまいます。

ラブストーリーの要素はあまり前面には出てきてはいませんが、気になっている男性の言動に思い悩むドゥアルの気持ちの描写を通して、そこに愛情が生まれていることがわかります。

他にもまだまだあるのですが、ネタバレしても困るので、あとは映画を見てのお楽しみに。

さいごに〜 雲の切れ間から光が差すようなエンディング

台北カフェ・ストーリー

夢が叶って自分のカフェをオープンしたドゥアル。
ところが現実は順風満帆とは言えず、ストーリーの後半まで彼女の揺れる心の描写が随所に出てきます。

だからこそ、エンディングでは救われた気持ちがしました。
想定していた展開とはちょっと違いましたが、「ああ、こうなったのか」「これからどうなるんだろう」という次の展開が楽しみな結末で、久々に若さと希望に満ちた映画を見たという感覚です。

ストレスの多い日常を送っている方に、ぜひオススメの映画です。きっと気持ちがリフレッシュできると思いますよ。

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