こんにちは、SAKIです。
みなさんはファストフード店はよく利用されますか?
ベジタリアンや健康意識が高い方には、あまり縁のない場所かもしれませんが、そんな方たちにニュースです。
大豆ミートのパティ(ひき肉や代替肉などを薄い円盤型にして焼いたもの)を使ったハンバーガーが、大手ファストフード店のメニューとして続々と増えているのをご存知でしょうか。
欧米など海外の一部ではもう数年前からあったトレンドですが、日本国内でも昨年あたりからようやく目立って数が増えてきたという感じです。
本記事では、全国でチェーン展開しているファストフード店を中心にピックアップして、どんな大豆ミートの商品があるのか紹介していきたいと思います。
Contents
大豆ミートメニューが増えた背景
植物性の原材料から作られた代替肉は、企業によって、大豆ミートやソイミート、フェイクミートやプラントベースミートなど、様々な呼称がありますが、基本は大豆を主原料にしたものです。
ここ数年で、その大豆ミートを使ったメニューや商品が、ファストフード店に限らず、大手レストランチェーンや、スーパーなどでもよく見かけるようになりました。
なぜ、代替肉の開発が増え、商品が増えているのかというと、食肉用の畜産によって生じる環境破壊に歯止めをかけることが、世界的な課題となっているためです。
実は、畜産によって排出される温室効果ガスは、乗り物が排出するガス量よりはるかに多いといわれています。
また、食肉用に動物を育てるためには、膨大な量の土地、飼料、そして水が必要です。世界の水資源の約3分の1が畜産業のために消費され、アマゾン森林破壊は91%が畜産業によるものだそうです。
こうした地球温暖化、環境破壊、気候変動といった問題を食い止めるため、食肉用の生産に対して、各国が独自の政策を打つほど、世界的に対策が講じられてきています。
大量の食用肉を取り扱う大手企業にとっても、それは同様に取り組まねばならない課題。動物性ではない代替肉の導入が必須になっているというわけなんですね。
大豆ミートメニューがあるファストフード店
では、実際にファストフード店ではどんなメニューが登場しているのでしょうか。
今回ご紹介するお店は一例になりますが、以下の4企業です。
・ロッテリア
・ドトール
・フレッシュネスバーガー
「あれ、マクドナルドは?」という声もありそうですが、残念ながら今現在(2021年5月)ではまだ日本国内での販売にいたっていません。2021年中に一部の市場でビヨンド・ミート社と提携した代替肉ハンバーガー「マックプラント」をリリース予定と報道されていますが、日本ではいつになるかまだ未定という状況です。
ということで、今回は上記4企業のメニューをチェックしていきましょう。

モスバーガー
モスバーガーは今回紹介するなかで一番、大豆ミートに力を入れてる感が見られました。
他企業がせいぜい2、3種のメニューから試験導入している中で、モスはモーニングメニューまで入れると10種以上の選択肢があります。

ファストフードは健康によくないというイメージがあるなか、モスバーガーはそのイメージに果敢に対抗し、栄養バランスと野菜にこだわった商品開発をしています。その理念が商品数にも現れているという感じでしょうか。
★実食レポート

ロッテリア(実食レポあり)
ロッテリアでは先行して販売されていた「ソイ野菜バーガー」「ソイ野菜チーズバーガー」と、追加でレギュラーメニュー化した「ソイBBQチーズバーガー」の3種があります。
使われているパティは、ふっくら膨らませて粒状に仕上げた大豆を使用することにより肉に近い食感を再現し、さまざまな具材との相性を考慮して香辛料を配合したロッテリアオリジナルの「ソイパティ」です。

★実食レポート
3種のうち、「ソイ野菜ハンバーガー」を頼んでみました。

普通のバンズにレタス、トマト、スライスした玉ねぎ、大豆ミートのパティがはさまれていて、ソースはケチャップとマヨネーズです。
食べてみると、普通に美味しい♪
ただ、大豆ミート自体は淡白なお味、やわらかめの食感で、それほどの主張や存在感はありません。野菜のボリュームにくらべてパティの割合が小さくなっているのも理由かも。
ジューシーな野菜と濃いめのソースがいい仕事をしているという感じで、トータルでは普通に美味しいと思えるハンバーガーでした。
・カロリー:約260kcal
・価格:407円(税込)
・美味しさ(個人的意見):★★★★☆
ドトール(実食レポあり)
ドトールでは現在、大豆ミートを使ったメニューは1種販売されていて、商品名は「全粒粉サンド 大豆ミート〜和風トマトのソース〜」。

香ばしい風味の全粒粉入りパンに、大豆を主原料とした大豆ミートハンバーグと、シャキシャキとした食感が楽しいきんぴらごぼうとトマト(あらごしトマト、トマトピューレ)をふんだんに使用した和風トマトのソースをのせてサンドしてあります。
★実食レポート
お店で「全粒粉サンド〜大豆ミート」を実食してみました。

香ばしく焼かれた全粒粉入りのバンズに、レタスとパティ、そして「きんぴらごぼう」みたいなゴボウとにんじんの細切りがサンドされています。ソースはあんかけのようなトロッとした和風のトマトソース。
お味は和風テイストで、好き嫌いが分かれる感じ。私はちょっと好みではありませんでした。
肝心の大豆ミートのパティは弾力があまりなくて、やわらかい食感。ごぼうの細切りのシャキシャキ感だけが際立っていました。
パティのお味は大豆ミートなのでお肉に比べたら淡白なのは仕方ないのですが、だからこそソースのインパクトがほしいところなのですが、そのソースもどちらかというと淡白。
味はイマイチ(個人的意見です)でしたが、植物性たんぱく質と野菜が摂れて、お腹が満たされたので、そこは良いポイントといえます。

・カロリー:約308kcal
・価格(店内飲食):360円(税込)
・美味しさ(個人的意見):★★★☆☆
フレッシュネスバーガー
フレッシュネスバーガーでは「THE GOOD BURGER(ザ・グッドバーガー)」という商品シリーズで、現在、大豆パティを使用したハンバーガー「アボカド」と「てりやき」の2種が販売されています。

100%植物性由来の環境にやさしい大豆パティを、低糖質バンズで挟んだハンバーガー。
大豆パティには、発芽大豆由来の植物肉を開発・製造するスタートアップであるDAIZ株式会社の植物肉「ミラクルミート」が原料として使用されています。
これまでの植物肉は、大豆搾油後の残渣物である脱脂加工大豆を主原料としていましたが、DAIZ株式会社の植物肉は原料に丸大豆を使用しています。また、オレイン酸リッチ大豆を使用することで大豆特有の臭みを無くし、異風味を低減しています、とのこと。
★実食レポート

さいごに〜美味しさが確実にアップ
いかがでしたでしょうか。
今回はファストフード店を中心に4店舗ご紹介しましたが、大豆ミートをメニューに導入しているお店はまだまだたくさんあるし、増加中と思われます。
大豆由来の植物性のお肉は、環境にいいだけでなく、低カロリーでヘルシーなのが売り。でも、味がちょっとね、と感じている人も多いのは事実。
確かに、大豆ミートは脂肪分が極めて少ないため、本当のお肉のような旨味がないせいか味が淡白。なので、そこをどう料理するかが決め手かなぁと、素人ながらに考えます。
でも、数年前よりは確実に品質改良されて、美味しいものが増えているのも事実。複数のメーカーがしのぎを削りながら、より本物の肉に近い質感や味の美味しさを追求しているんですから。
この記事を読んで興味持った人は、ぜひ近所のファストフード店で大豆ミートのパティを体験してみてくださいね。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。