台所用スポンジと洗剤を断捨離したい!
頻繁に使うキッチンの水回りは清潔に保っておくことが大切ですよね。
でも、蛇口まわりを見てみると、洗剤やら台所スポンジ、台拭きなんかが鎮座していて、気軽に掃除するにはちょっと邪魔。試しに全部どかしてみると、すごくスッキリ!今まで見えなかった汚れも見えて、掃除意欲もわいてきます。
う~ん、この子たち、食器洗うには必要だけど、ここに置いておくとなんかスッキリしない。もっとシンプルな方法で食器を洗えないかなぁと思っていたら、ネットで「びわこふきん」なるものの情報を見つけました。
なんでも、洗剤を使わなくても、このふきんで洗えば食器の汚れがきれいに取れるらしい。油汚れも事前に紙などである程度拭いておけば、きれいに落ちるそう。自然にも肌にも優しいエコ商品なんです。
でも、まず思い浮かんだのは…、なんで「びわこ」っていうネーミングなんでしょうか?
びわこふきんの由来
びわこふきんは、私は初めて聞く商品名でしたが、実は歴史があるんです。
1977年、滋賀県にある琵琶湖で大規模な赤潮の被害が発生しました。家庭の蛇口から茶褐色の水が出てくるケースもあったそうです。
そして当時の合成洗剤に含まれていた「リン」が大きな原因のひとつとして問題になりました。県民は琵琶湖をもとの美しい湖に戻すため、合成洗剤の使用禁止、代替品として環境に優しい粉石けんを推奨する「石けん運動」などが起こり、「びわこふきん」もこの当時の取り組みによって生まれた商品だったんです。
びわこふきんの特徴
近所のスーパーでは売っていないので、ネットで注文しました。一般的なスポンジよりはちょっとお値段が高めかな。
色は白、生成り、他に5色あるそうですが、一番ナチュラル感のある生成りにしました。
そして、届いたのがこちら!
説明書を読むと、食器洗いだけでなく、洗った食器をふく布巾、台拭き、汗拭きとしても使えるそうです。
そして様々な特徴があります。
- 手荒れの心配もなく健康によい。
- やわらかく、軽く、手触りがよい。
- 吸水・吸油力抜群ですすぎも楽。
- ふんわりしたがら紡の布で乾きが早い。
- 効力が持続して経済的。
- 清潔法:石けんをつけて煮沸か酵素系漂白剤で消毒。
洗剤なしでも汚れが落ちる理由は「がら紡」という布の織り方にあるようです。
上の写真でも分かる通り、表面がちょっとデコボコして、目が粗いですよね。これが食器に付着した汚れや油などを絡め取ってくれ、吸水性も高いんだそうです。
説明書きにもこうありました。
1875年日本で発明されたがら紡績は落綿で柔らかい糸を紡いできました。この度、原綿を紡ぐことに成功、柔らかさの上に驚異的な吸水・吸油力が加わりました。自然の素材をがら紡技術で有効に活かす製品です。
そして実際に汚れたコーヒーカップをふきんで洗ってみると、「なるほど、なるほど」という感じで、コーヒーの茶色いシミが消えていきます。
そして特に「いいな」と思ったのは、ふきんを洗って干した時にその乾きが早いこと!雑菌も繁殖しづらく、衛生的に保てそうです。
びわこふきん導入とその後
購入後、びわこふきんを1週間ほど使ってみました。
その間のキッチンの水回りはとてもスッキリしていて気持ちのいいものだったのですが、ちょっと問題点も出てきました。
びわこふきんは確かに洗剤なしでも普通に汚れが落ちて快適に使えるのですが、油汚れにはやはりちょっと弱いかなという、正直な感想です。
私は毎食、生野菜をオリーブオイルと塩・コショウであえてサラダを作っているのですが、食後にそのボウルや皿に油の膜みたいなものができるんですね。試しにびわこふきんで洗ってみると、表面的には油は拭き取られるんですが、洗剤で洗った時のように皿の表面が「キュッ、キュッ」というスッキリ感はありません。そして、油汚れを拭き取った後のふきんがちょっとヌルヌルして、これで他の食器を続けて洗う気になれませんでした。
あらかじめ油汚れを紙で拭いてから洗ってみても、「キュッ、キュッ」というスッキリ感は味わえません。なので、試しに台所用洗剤をふきんにつけて洗ってみました。
もちろん、つけないよりは洗剤をつけたほうが油はきれいに落ちます。でもなんか本末転倒な気がします。それに、ふきんに洗剤をつけてもみほぐしても、ほぼ泡立ちません。これが地味にストレス(汗)
結果、今では洗剤とスポンジを使って食器を洗っています。(チーン…)
オリーブオイルを多用する我が家では、泡立つ洗剤の力を引き続き借りることにしました。とはいえ、びわこふきんの使い道は食器洗いだけではないので、今はキッチン周りで台拭きとして有効活用しています。吸水性がよくて速乾性があるというのは、衛生面が重要なキッチンでは貴重です。
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