ウチには電子レンジがありません。1年ほど前に断捨離しました。
処分する時に、もらってくれるという人がいたので、お嫁に出しました。
電子レンジほど便利なものはないのに「なぜ手放したの?」「なくて困らない?」という声もチラホラ聞こえてきます。
そうですよね。電子レンジは確かに便利でした。特に忙しい生活を送る人たちには「時短の神様」的な存在です。入れてボタンを押すだけで食べ物を温めてくれたり、食材の下ごしらえができたりして、私も持っていた時は重宝していた気がします。
特に、小分けして冷凍したごはんを温めることが多かったので本当に助かりました。
電子レンジを使うと、鍋を出す必要がないし、洗い物も少なくて済むんですよね。
まさに「文明の利器」です。
それなら「なぜ断捨離しちゃったの?」ですよね。
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これが無くなったら本当に困るのはどんな時?
私が処分したものは、正確に言うとオーブンレンジです。30リットルの容量サイズで、まあ、場所をとる大きな重い箱でした。存在感があるので、視界に入るたびに「これが無くなれば空間がすっきりするだろうなあ」と思っていました。でも便利なので処分できず、何年も同じ場所に鎮座し続けました。
でも、断捨離の習慣がつき始めた頃から、自分の持ち物について「これは本当に必要なのか」という問いをする習慣がつきました。
これが日常生活からなくなることで、
本当に困ることがあるのか?
困った場合、他に手段はあるか?
もし最終的に「なくても、なんとかなる」って思えば「断捨離」となります。
そして、オーブンレンジについて同じ問いかけをしてみました。
色々と思いをめぐらした結果、なければないで大丈夫かもという結論に至りました。
その結論に至るまでに一番ネックだったのは、冷凍したご飯を簡単に温めることができないことでした。でもレンジ以外の他のやり方をネットで調べると、鍋やフライパンで蒸して温めている方が多くいて、それなら私にもできそうと思ったのです。そもそも冷凍しないで、1~2日で食べきれる分だけ炊いて、冷蔵にしておけばより早く温めることができます。
それ以外にネックになるようなことはなかったので、スムーズにお嫁に出す決心がつきました。
そしてあの大きな物体が家から運び出された日、そこに生まれた新しいスペースは何ともいえないくらい嬉しいものでした。
便利さよりも、すっきり感の方が勝った瞬間でした。
オーブンレンジを処分したことで食生活にも変化が
糖分やカロリーの摂取量が減った
オーブンレンジを処分してからは必然的に食生活にも変化が起きました。
以前はオーブン機能があることで、週に1度くらいはホールのケーキを焼いたり、大量のクッキーを作ったりと、自分でスイーツを作ってはおやつとして食べていました。もちろん、大量の砂糖や小麦粉などを使っているので、糖分やカロリーもたくさん摂取していたことになります。
今はオーブンが使えないので、自分で焼き菓子やケーキを作ることがなくなり、自然とスイーツの摂取量は減っています。
料理の内容がヘルシー志向に
また料理においても、ピザやグラタン、グリル料理など、チーズや油などが多く使われているメニューを時々作っていました。電気代節約のために、一度に多めに作り置きしておくのですが、これらの料理もカロリー高そうですよね。
処分後は、そういったメニューは作る機会も食べる機会もぐんと減りました。
今では、フライパンと鍋だけで料理を作っているのですが、それはそれで作れるメニューは豊富なので、レパートリーが減ったというようなことはありませんし、内容もヘルシー志向になった気がします。
トーストを食べなくなった
オーブン機能を使えば、食パンをトーストできますよね。オーブントースターと違って、一度裏返さないといけない面倒はあるものの、処分前は朝食にトーストを作るのによく利用していました。
オーブンがなくなった今では、トーストはすっかり過去のものになりました。どうしても食べたい場合は、フライパンでも焼けるのですが、焼いている間は目を離せないので、時間のない朝などに作るのはちょっと不向き。
なので、私の朝食はバナナとフルグラに豆乳をかけたメニューにすっかり様変わりしました。
デパ地下のお弁当やお惣菜は買わなくなった
たま~に銀座のデパートに買い物に行くと、必ず足が向いてしまうデパ地下の食品売り場。自分ではなかなか作らない惣菜や美味しそうなお弁当なんかが売られていて、ついお土産に買って行きたくなりますが、ここで自制心が働くようになりました。
特にお弁当など、食べる前に温めた方が絶対美味しいと思われる商品についてはあきらめます。レンジがないから、そのまま温めることはできないし、冷たいご飯やおかずも食べたくないし。
コンビニに並んでいる、お弁当やレンジ専用の惣菜なども同じです。
もともとコンビニでお弁当を買う習慣はないので、特に不便さはないのですが、それでも冷凍やチルドのピザを買ってみたくなる時はありました。一度、フライパンで冷凍ピザの加熱を試したことがあるのですが、下からの過熱になるので、上部の具やチーズよりも、ピザの裏面が先に焦げてきて、美味しさが十分に味わえないという失敗もありました。
まとめ~断捨離のその後
もし私がミニマリストでなければ、電子レンジもオーブンレンジも、普通にキッチンにあって問題ないものと思いますし、断捨離さえ思いつかなかったでしょう。やっぱり時短になるし、洗い物も減るし、その便利さに反論はありません。
ただ、断捨離して1年経った今、処分して困ったことがあったり、後悔しているかと聞かれると答えは「NO」です。毎日料理する私でも、なければないなりのやり方があると実感しています。料理の方法は多種多様で十人十色です。
レンジがあればレンジに頼った食生活に流れていくし、なければ鍋やフライパンをより活用していくとか、生で食べることのできる野菜や果物を購入したりとか、環境の変化に伴う食生活の変化も楽しむことができます。
そして何より、自分にとって価値のあると思える、清潔感を保ちやすいスッキリとした空間をキープできるようになったことが、シンプルで健やかな暮らしを目指す私にとって一番嬉しい変化でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また!
電子レンジが壊れました。小型のレンジだったので、
今時の機種は棚の高さが足りなくて収まりません。
どうしようかと悩んでいるうちに3か月が経ち体重が
2Kg強減りました。夜中にチンして食べなくなったからだと
思います。とっても不便だけれども、健康にはいいのかもしれません。
茶柱さん
コメント残してくださってありがとうございます。
レンジのない生活3ヶ月で2キロ体重が減ったなんてすごい変化ですね。
おっしゃる通り、健康に貢献してそう。
何かを断つことで、はじめてわかること、変化することがあると思います。私自身、いくつも経験してきました。
茶柱さんにとっては、電子レンジが壊れたことで、食生活の変化と健康につながったのであれば、不便ではあるけれど、それはそれで嬉しいことですね!
とても良い記事で大変参考になりました。オーブンレンジを断舎離したという点もポイントが高いです。ベイクド系を諦めることで小麦粉や砂糖の摂取も減るですとか、トーストを食べなくなった、、、等、普段何気なく考えないでやっている行動を変えると体も変わるんですね。そのきっかけがオーブンレンジの断捨離にあったというところがなかなか素晴らしい、新しい生活の提案になっていて素晴らしいです。
上村さん
心温かいコメントありがとうございます!
特に便利な電子レンジの断捨離は食生活を改善したいって方には強制力があると思います。オーブンもしかり。
意志の弱い私みたいな人には効果ありました。
おっしゃる通り、行動や環境を変えることで体が変わりはじめます。